三菱車、ハッキングの恐れ…盗難アラーム解除も  「アウトランダーPHEV」


 三菱自動車は、プラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」の一部の機能が、スマートフォンで外部から操作される恐れがあるとして、所有者に注意喚起を始めた。

  国内の市販車でハッキングによる侵入の可能性が指摘されたのは初めて。

  三菱自によると、今月1日、英国の情報セキュリティー会社の指摘で判明した。侵入の可能性があるのは、同車種のうち、車外からスマホで空調やヘッドライトなどを操作できるオプションを導入した車。車から発信される公衆無線LAN「Wi―Fi」を使って、スマホを接続するため、接続パスワードを解除すれば、第三者がエアコンを入れたり、盗難防止アラームを解除したりできる恐れがあると指摘されたという。

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三菱自、開発部門に外部監査導入 不正防止へ検査徹底=関係筋

【燃費データ不正】不正メーカーの審査厳格化 スズキ「新車開発に影響」 国交省が再発防止策


自動車燃費データ不正問題で、国土交通省は10日、燃費試験用データの測定現場に抜き打ちで立ち会うことなどを盛り込んだ再発防止策をまとめた。不正が見つかった場合、販売を認めず、その後の審査を厳格化する。既に不正が判明している三菱自動車とスズキについては今後3年間、厳格化の対象となっており、スズキは「(新車の)開発スケジュールには影響が出る」と話した。

 同問題を受け、国交省は4月、実務者からなるタスクフォースを設置し、自動車の量産販売に必要な「型式指定」の試験制度の見直し作業を進めてきた。

 中間報告によると、燃費試験用データである「走行抵抗値」など、自動車メーカーが提出した数値をそのまま使う7種類のデータについて、メーカーが実施する測定現場に国側の職員が抜き打ちで立ち会う。不正があれば公表し、型式指定を認めない。

 また、そのメーカーが申請中の他車種の審査があれば一時停止。その後の申請に対しても通常より審査期間を延長し、不正に関する全ての測定データを確認したり、国側の立ち会いを増やすなど厳格化する。

 このほか、既に型式指定を受けた車種について、生産工場から車両を抜き取り「事後チェック」する。行政処分や罰則導入などの厳罰化も検討する。

 三菱自動車は「近く型式指定を申請する予定はないが、今後の開発、発売スケジュールへの影響を精査したい」と話した。

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三菱自、開発部門に外部監査導入 不正防止へ検査徹底=関係筋


三菱自動車<7211.T>は燃費データ偽装やリコール(回収・無償修理)隠しなどの温床となった開発部門の業務体質を是正するため、外部機関による監査を導入する方針を固めた。

同部門にはこれまでも内部の監査を行ってきたが、一連の不祥事の根底には同部門の閉鎖性があると判断、外部専門家による検査も加え、チェック体制を強化する。

複数の関係者によると、外部機関が担当する監査は、すべての主要な研究開発とエンジニアリング業務およびそれらに対する会社の決定行為などが対象となる。各種データの検査方法や数字入力の不正なども含め、「徹底的に監査していかなければならない」(関係者の1人)としている。

三菱自では、2013年6月から生産している軽自動車の「eKワゴン」、「eKスペース」と日産自動車<7201.T>向けの「デイズ」、「デイズルークス」の計4車種(合計62万5000台)で、実際よりも燃費を良く見せる不正行為が発生した。この原因が開発部門による不透明で閉鎖的な体質にあったなどとして、開発部門の経験が長い相川哲郎社長と中尾龍吾副社長の辞任が決まっている。

同社は、経営立て直しに向け、日産自動車から34%の出資を受け入れるとともに、開発部門を統括する副社長として日産の山下光彦元副社長を迎え入れる。山下氏は6月24日の三菱自株主総会で代表権のある副社長に就任する予定。

三菱自では、今回の燃費データ不正だけでなく、これまでも2000年、2004年、2012年にわたって、リコールの事実を隠ぺいする不祥事が起きている。これらの温床となったとされる開発部門については、人員の入れ替わりが少なく「まるで外部との接触がない小さな村にある職人集団」(同社関係者)との見方もあり、社内においても上層部などの監視が届きにくい状況にあったという。

開発部門に対し、同社では2005年に同社社長に就任した益子修会長ら経営陣が外部コンサルタントを雇うなど改善策を実施してきたが、成果が上がらないまま、その後のリコール隠しや今回の燃費データ不正が発生した。

自動車業界では、世界的な燃費や排ガス規制強化の動きに対応するため、電気自動車や自動運転など新技術の開発・実用化が急務になっている。そうした競争の激化は、成果を迫られる開発部門における不正行為をさらに誘発しかねない面もあり、三菱自では管理徹底に向けた外部監査の導入に踏み切る。

同社関係者の1人は「規制はますます厳しくなるが、それに対応していかなければいけない。しかし、技術力がそれに伴っていない。だから(開発部門は)無理をしていたのでないか」と指摘。「(三菱自)技術部門は近代化が遅れている。不正を起こさせないシステムを機能させることができていなかった」と外部監査導入の必要性を説明している。
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参考

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