【フォーミュラE】ピケJr.が初代チャンプに 優勝はバード/第11戦決勝

Fe 最終戦

フォーミュラEファーストシーズン最終戦の第11戦決勝がロンドンで28日(土)の16時(日本時間24時)に行われ、サム・バード(ヴァージン)が優勝を飾った。今季2勝目。このレースで7位に入ったネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR)がフォーミュラEの初代チャンピオンに輝いた。

【結果】FormulaE第11戦ロンドン/イギリス 

決勝レース 最終戦決勝は、ロンドンの中心部にあるバタシーパーク内に設けられた全長2.925kmの特設サーキットを29周で争われた。前日に行われた第11戦ではターン1付近の路面の凹凸が大き過ぎたことで、その個所に仮設バリアが設けられるとともに、その部分が追い抜き禁止とされていた。だが、レース後に再舗装が施されたことで今日は本来のレイアウトに復帰。通常通りスタンディングスタートでレースが開始された。 予選は途中でウエットコンディションとなる波乱の展開となったが、その後天候も回復し、決勝はドライコンディションのもとでスタート。ポールポジションからスタートしたステファン・サラザン(ベンチュリ)がトップの位置を守る中、タイトル獲得の可能性のあるドライバーたちは、6番手スタートのセバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)が5番手に、11番手スタートのルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)が9番手に、16番手スタートだったピケJr.は一気に12番手にまで順位を上げた。 7周目にはアムリン・アグリから出走していた日本人ドライバーの山本左近がヤルノ・トゥルーリと接触してクラッシュ。マシンのフロントサスペンションを壊した左近はそこでリタイアとなってしまう。 ニック・ハイドフェルド(ベンチュリ)にトラブル、ジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ)にペナルティーが発生したことにより、ピケJr.がポイント圏内の10番手に浮上。 14周目に入ると、フォーミュラE独特のルールによりクルマの乗り換えのためのピットインが始まる。ここでブエミがピットアウト時にスピンを喫し、順位をひとつ下げて6番手となる。ディ・グラッシは7番手、ピケJr.は10番手でレース後半に入った。 だが、20周目にファビオ・ライマー(ヴァージン)がクラッシュし、ここでセーフティカーが導入され、各ドライバーの差が一気に縮まることに。 22周目にレースがリスタートされ、サム・バード(ヴァージン)が2番手に上がる。23周目に9番手を走行していたオリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)がチームメートのピケJr.にポジションを譲ると、すぐさまピケJr.はサルバドール・デュラン(アムリン・アグリ)をパスして8番手に上がる。これで6番手ブエミ、7番手ディ・グラッシ、8番手ピケJr.とチャンピオン争いを行う3台が並んで走行する状況となる。 この順位のままではピケJr.にチャンピオンの座を奪われるブエミは、前を行くブルーノ・セナ(マヒンドラ)を追い抜きにかかるが失敗。レース終盤にはサラザンとバードが激しいトップ争いを繰り広げる。しかし、レースは最終周を迎え、トップを走行していたサラザンがエネルギーを使い果たしながらも先頭でチェッカーを受けた。 ところが、ルールでは最後までエネルギーを使い果たしてはならないとされており、サラザンにはタイムペナルティーが科され15番手に後退。この結果、バードが第2戦以来の2勝目をあげた。2位はダンブロシオ、3位にロイック・デュバルのドラゴン勢が入った。 ブエミ、ディ・グラッシ、ピケJr.もひとつずつ順位を上げることとなったが、結局最終的にブエミを1ポイント差でかわしたピケJr.が初代チャンピオンに輝くというドラマチックな展開となった。 鈴木亜久里率いるアムリン・アグリのデュランは8位、期待された山本左近はクラッシュによるリタイアに終わっている。
 ■フォーミュラE第11戦決勝順位<暫定>
1 サム・バード(ヴァージン)
 2 ジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン)
3 ロイック・デュバル(ドラゴン)
4 ブルーノ・セナ(マヒンドラ)
5 セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)
6 ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)
7 ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR)
8 サルバドール・デュラン(アムリン・アグリ)
9 オリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)
10 ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー)
11 ダニエル・アプト(アウディ・スポーツ・アプト)
12 シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ)
13 カルン・チャンドック(マヒンドラ)
14 アレックス・フォンタナ(トゥルーリ)
15 ステファン・サラザン(ベンチュリ)
16 ジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ)
17 ニック・ハイドフェルド(ベンチュリ)
18 ファビオ・ライマー(ヴァージン)
19 ヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)
20 山本左近(アムリン・アグリ)

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【フォーミュラE】ブエミが今季3勝目 初代チャンピオン争いは明日の最終戦へ/第10戦決勝結果

フォーミュラEシリーズの第10戦決勝がロンドンで27日(土)の16時(日本時間24時)に行われ、セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)が優勝を飾った。今季3勝目。 ■【正式結果表】フォーミュラE第10戦決勝結果はこちら 今回のレースの舞台となったのは、ロンドンの中心部にあるバタシー公園内に設けられた17のコーナーを持つ全長2.925kmの特設サーキット。コース幅は狭く、ほとんど追い抜きは不可能なコースだ。決勝はこのコースを反時計回りの29周で争われた。 練習走行1回目にターン1の路面の凹凸が大きすぎて危険だとの指摘がされ、急きょ特設バリアが設けられ減速して通過するように調整されるとともに、その区間は追い抜きが禁止に。さらに、狭くなったターン1でレース開始直後にクラッシュが発生するリスクを排除するため、決勝は通常のスタンディングスタートからセーフティカー先導によるローリングスタートへと手順が変更された。 レースが開始され3周目に入ったところで、4番手からスタートしたポイントランキングトップのネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)がルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)をファン投票によって得たファンブースト(エクストラパワー)を用いて追い抜きにかかる。だが、ディ・グラッシも譲らず、サイド・バイ・サイドで両車が接触。これでリズムをくずしたピケJr.は逆にジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ)にかわされ5番手に後退してしまう。 ベルニュは7周目にはディ・グラッシをとらえ、3番手に浮上。後続がバトルを行う間に、ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)が2番手スタートのジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン)との差を広げながら安定した周回を続ける。 レース中間点の15周目に入ると、フォーミュラE独特のルールであるクルマの乗り換えが始まる。先頭を走行していたブエミはライバルたちよりもピットインを1周遅らせるが、結局このピット作業での順位変動は起こらなかった。だが、17周目となったところでダニエル・アプト(アウディ・スポーツ・アプト)が最終ターンでクラッシュし、ここでセーフティカーが導入される。 今回、鈴木亜久里率いるアムリン・アグリから緊急参戦した元F1ドライバーの山本左近だったが、ピットアウト時にトラブルが発生し電気系にトラブルが発生し、ここでレースを終えることに。21周目にリスタートされたレースは、その後上位勢には順位の変動がなく、ブエミがそのまま先頭でチェッカーを受けた。 この結果、明日の最終戦を残す時点で、初代チャンピオン争いは138ポイントのピケJr.、135ポイントのブエミ、125ポイントのディ・グラッシの3人に絞られた。
■フォーミュラE第10戦決勝結果<暫定>
1 セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)
2 ジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン)
3 ジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ)
4 ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)
5 ネルソン・ピケJr(ネクストEV TCR)
6 サム・バード(ヴァージン)
7 ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー)
8 ロイック・デュバル(ドラゴン)
9 オリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)
10 ステファン・サラザン(ベンチュリ)
11 サルバドール・デュラン(アムリン・アグリ)
12 シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ)
13 カルン・チャンドック(マヒンドラ)
14 ファビオ・ライマー(ヴァージン)
15 ニック・ハイドフェルド(ベンチュリ)
16 ヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)
17 ブルーノ・セナ(マヒンドラ)
18 アレックス・フォンタナ(トゥルーリ)
19 ダニエル・アプト(アウディ・スポーツ・アプト)
20 山本左近(アムリン・アグリ)
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