【フォーミュラE】ピケJr、父もF1初優勝のロングビーチで初勝利/第6戦決勝結果

第6戦 優勝

フォーミュラEシリーズの第6戦がアメリカのロングビーチで現地時間4日(土)に開幕。日本時間5日8時から行われた決勝で元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.(チャイナ・レーシング)が初優勝を飾った。 舞台となったのはかつて1976年から1983年までF1GPが開催されていたことでも知られるロングビーチ市街地コースだ。現在は毎年インディカーのレースも開催されており、今年も2週間後の19日(日)に第3戦が開催されることになっている。 インディカーのレースは1周3.167kmのコースで行われるが、フォーミュラEで一部が短縮され、7つのコーナーによって構成される全長2.100kmのコースとされている。 ポールポジションのダニエル・アプト(アウディ・スポーツ・アプト)を先頭に39周で争われた決勝がスタート。直後に3番手スタートのネルソン・ピケJr.(チャイナ・レーシング)がトップに上がる。 4周目には前戦マイアミで初参戦2位表彰台に上ったスコット・スピード(アンドレッティ・フォーミュラE)がクラッシュし、セーフティカーが導入される。 レース再開となった9周目にはヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)とシャルル・ピック(チャイナ・レーシング)がヘアピンでクラッシュし、再びセーフティカー導入となる荒れた展開に。 2回目のリスタート以降はレースも少し落ち着き、ピケJr.が安定した走行を見せて後続を引き離し始める。 レース中盤の22周目ころからフォーミュラE独特のルールであるクルマ乗り換えのために各ドライバーがピットインを始める。ここで5番手スタートから少しずつ順位を上げていたジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ・フォーミュラE)が2番手に上がる。 終盤はトップのピケJr.がリードを広げ、それをベルニュが追い上げる形となる。だが、ピケJr.が終始安定したレース運びでトップのままチェッカーフラッグを受けた。ピケJr.は父親である元F1ドライバーのネルソン・ピケがF1初優勝を飾ったロングビーチでフォーミュラE初優勝を遂げたことになる。 鈴木亜久里率いる日本チームのアムリン・アグリは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが7位、サルバドール・デュランが17位だった。
■フォーミュラE第6戦(ロングビーチ)決勝結果(暫定)
1 ネルソン・ピケJr (チャイナ・レーシング)
2 ジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ・フォーミュラE)
3 ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)
4 セバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)
5 ブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング)
6 ジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)
 7 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(アムリン・アグリ)
8 ハイメ・アルグエルスアリ(ヴァージン・レーシング)
9 ロイック・デュバル(ドラゴン・レーシング)
10 ステファン・サラザン(ベンチュリ)
11 ニック・ハイドフェルド(ベンチュリ)
12 カルン・チャンドック(マヒンドラ・レーシング)
13 ビタントニオ・リウッツィ(トゥルーリ)
 14 ニコラ・プロスト(eダムス・ルノー)
 15 ダニエル・アプト(アウディ・スポーツ・アプト)
 16 シャルル・ピック(チャイナ・レーシング)
17 サルバドール・デュラン(アムリン・アグリ)
18 サム・バード(ヴァージン・レーシング)
19 ヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)
20 スコット・スピード(アンドレッティ・フォーミュラE)

フォーミュラE第7戦は、5月9日(土)にモナコで開催される。